配色:                          文字サイズ: 

【WWFジャパン】 世界的なタイヤメーカーなど18社が参加 持続可能な天然ゴムのための新たなプラットフォーム「GPSNR」設立

WWFジャパン

世界的なタイヤメーカーなど18社が参加 持続可能な天然ゴムのための新たなプラットフォーム「GPSNR」設立

……………………………………………………………………………………………

◆世界的タイヤメーカー11社によって構成されるTIP(Tire Industry Project)により 、持続可能な天然ゴムのための新たなプラットフォーム「GPSNR(Global Platform for Sustainable Natural Rubber)」の設立が発表。
◆タイヤメーカー以外にも天然ゴム生産者、商社、車メーカーなど含めた計18社が参加を表明。
◆約7割がタイヤに使用される天然ゴムの生産量は、年々増加傾向にあり、過去40年間で3倍にも増加。その影響として、森林減少や地域住民の権利侵害などといった環境・社会問題が懸念される。
◆WWFは今後、本プラットフォームに天然ゴム生産者、自動車メーカー、NGOなど多くのステークホルダーが参加し、天然ゴムの持続可能性の実現に向けて協働することを期待する。


署名式の様子(c)WWジャパン
2018年10月25日、シンガポールにて開催されたWBCSD(World Business Council for Sustainable Development:持続可能な開発のための経済人会議)の関連イベントにて、持続可能な天然ゴムのための新たなグローバルプラットフォーム「GPSNR(Global Platform for Sustainable Natural Rubber)」の設立が、WBCSD傘下で世界的なタイヤメーカー11社で構成されるTIP(Tire Industry Project)により発表されました。本プラットフォームは、天然ゴムの生産や利用が、より自然環境や社会的課題に配慮した方法で行なわれていくことをめざすものです。

天然ゴムは、日々の暮らしやビジネスに欠かせない天然資源の1つであり、その生産量の約7割がタイヤの生産に使用されています。生産地であるタイやインドネシアなどの経済的にはまだ貧しい地域もある東南アジアの地域住民にとって、天然ゴムなどの農産物生産は重要な収入手段の一つになっています。しかし、こうした経済活動に伴い、生産現場では、プランテーション開発による森林減少や、地域住民の権利侵害といった環境・社会面での課題も報告されています。これらの地域のなかには、ゾウやトラなどの絶滅危惧種が生息可能な生物多様性が豊かな自然が残る場所もあることからも、自然環境を守りながら持続可能な生産を行なえるかの検討と具体的な取り組みの開始は急務とWWFは考えています。

こうした背景から、世界のタイヤ・自動車関連産業が天然ゴムの持続可能性に果たす役割は大きく、またこれらの業界でグローバルにビジネスを展開する企業の多く存在する日本は、市場という側面から大きな貢献ができる可能性があります。ここ数年の間にも、WWFはミシュラン社やトヨタ自動車株式会社とのグローバルパートナーシップにおいて、天然ゴムのトレーサビリティや持続可能性の確認について協働をしてきました。

そして、こうした動きを一部の先進企業だけの取り組みに留めず、世界中の天然ゴムサプライチェーンと生産地へ拡大させるため、天然ゴムや持続可能性に関する様々なステークホルダーによって、GPSNRの設立に向けた準備が進められてきました。

WWFでは、GPSNRが今後WBCSD傘下のTIPの枠を超え、天然ゴムの生産者、加工企業、自動車メーカー、NGOなどがサプライチェーンを通じて協働し、トレーサビリティーの確立や、より高い持続可能性が実現されることを期待しています。

■WBCSDによる発表(英語)
https://www.wbcsd.org/Sector-Projects/Tire-Industry-Project/News/Stakeholders-launch-Global-Platform-for-Sustainable-Natural-Rubber

■関連情報:
持続可能な天然ゴムの生産と利用 https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/378.html