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《新・WEB連載》ジャーナリスト・北丸雄二さんの、エッセイ『LGBTで考える人生の練習問題』がスタート!

《新・WEB連載》ジャーナリスト・北丸雄二さんの、エッセイ『LGBTで考える人生の練習問題』がスタート!

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誠文堂新光社が贈る無料WEBマガジン「よみもの.com」にて、このたび、ジャーナリスト・北丸雄二さんの新連載エッセイ『LGBTで考える人生の練習問題』がスタートしました。

【LGBTで考える人生の練習問題】1月30日(水)スタート。隔週水曜日更新。
http://43mono.com/series/lgbt/lgbt1/

【連載の内容】
メディアで「LGBT」を見聞きする機会が増えています。
昨今の多様な生き方を尊重する世界的な流れに乗じて、
日本における「LGBT」への理解も少しずつ進んでいるかのようです。
しかし、本当にそうなのでしょうか。

この連載は、元東京新聞ニューヨーク支局長でジャーナリストの北丸雄二さん(https://twitter.com/quitamarco)による、「LGBT」のお話で、24年間のニューヨーク生活から見えてきた視点で「LGBT」ブームへの違和感について読み解いていきます。また、東京レインボープライド(https://tokyorainbowpride.com/)との連動企画になっています。

《 連載第1回抜粋 》
日本でも、4カ月近くも好調な興行を続ける『ボヘミアン・ラプソディ』(https://www.youtube.com/watch?v=0UkG8GnfCCY)が、米国ゴールデン・グローブ賞を取ったと伝える、NHKニュースの紹介の仕方が、「英国のロックグループ『クイーン』が世界的なバンドになるまでを描いた映画」というものだったので、おいおいそんな内容じゃあ賞は取れんだろ、と一人でツッ込んでいたのですが、でもまあ世間じゃあそういう無難な紹介文が好まれるのかなと思う自分もいます。どうせ、わかる人はわかるし、わからない人はこの映画を見ることもないだろうし、と。

でもしかし、とすぐにまた思い直します。そういう1つ1つ(の些細なこと、あるいは些細なこととされること)を何十年も打っ棄ってきたせいで、私たちの「世間」では、人権先進国の欧米では通じる話を下支える基本情報や知識が共有できていない。共有できていないから唐突に導き出される結論が何周も前の無知や偏見に彩られたものだとすら気づかないままだったりします。

「英国のロックグループ『クイーン』が世界的なバンドになるまでを描いた映画」という紹介テキストはもちろんポイントを外した要約です。クイーンそのものというよりメイン・ヴォーカリストのフレディ・マーキュリーが軸である映画なのですが、肝は、彼が男性同(/両?)性愛者で、HIVに感染するということです。そこに“家族”としてのバンド・メンバーの友情が関係してくる。その構造がなければこの映画は「世界的なバンドになるまでの成功譚」という凡庸な内容となって、ゴールデン・グローブ賞にはノミネートすらされなかった。

短いニュース原稿の中でそんな詳細まではとても言えない、というのは当然です。ゲイだとかエイズだとかに触れてもそれだけでは逆に偏った紹介になってしまうし、勢い、いろんなことを今更ながら説明しなくてはならなくなる。そうするとだんだんと面倒くさい話になってきて、そんなことまで聞きたくない、となります。ゲイだとかエイズだとか、急に言われたってこちとら関係ないよ、となる。だからなのです、そういう1つ1つの些細なこと、あるいは些細なこととされることを、後になって急に一気に開陳するのではなく、その都度その都度話してゆくことが大切なのは。
(第1回 プロローグその1映画『ボヘミアン・ラプソディ』と「普遍的な愛の物語」より)

【連載予定】
第1回 プロローグその1 映画『ボヘミアン・ラプソディ』と「普遍的な愛の物語」【1月30日(水)更新】
第2回 プロローグその2 「脱ゲイ化」で助長される「性のバケモノ」【2月13日(水)更新】
第3回 プロローグその3 かつて「LGBTQ」はすべて「ゲイ」だった【2月27日(水)更新】
第4回 プロローグその4 「カミングアウト」〜愛と性欲の「バベルの塔」【3月13日(水)更新】
第5回 プロローグその5 匿名と実名のあわいで〜フレディーが陥った”倒錯”【3月27日(水)更新】
以降順次更新予定

【著者プロフィール】
北丸 雄二(きたまる・ゆうじ)
ジャーナリスト、コラムニスト、作家、翻訳家。@quitamarco(https://twitter.com/quitamarco)。元々は毎日新聞から東京新聞(中日新聞東京本社)に転社した社会部畑の新聞社記者で、クリントンが大統領に就任した1993年にニューヨーク支局長に着任。3年半後の96年夏に帰任を命じられたのを機に退社し、独立。その後もニューヨーク在住のまま、大統領がG.W.ブッシュ〜オバマ〜トランプと変わった2017年まで、計24年間、現地で9.11テロや選挙ルポなど米国政治・社会・文化、日米及び国際関係の分野でジャーナリズム活動を続ける。18年、実母の老齢化のために拠点を日本に移し、現在は主にトランプ・ウォッチャーとしてTBSラジオやFM TOKYO、大阪MBS及びネットTVなどで米国関連ニュースを解説。一方で、英米文学、ブロードウェイ・ミュージカルや戯曲の翻訳も多く、「世界」
「現代思想」「ユリイカ」などで国際情勢から映画、音楽、文芸まで各種評論も行っている。 LGBTQ+関連では90年に米国ゲイ文学の金字塔と言われる『ザ・フロント・ランナー』(http://u0u1.net/PLEo)を翻訳刊行したのを機に、新聞業務と並行するライフワークとしてエイズ問題や刻々と拡大する人権状況を取材執筆開始。ニューヨークでは日本人コミュニティ向けにHIV/AIDSの電話相談の開設・運営にも尽力する一方、97年から、日本のゲイ月刊誌『Badi』に米国を中心としたゲイ関連ニュースコラムを連載。同年6月に青土社から刊行の『ゲイ・スタディーズ』(http://ur0.link/PKh5)(キース・ヴィンセント他著)でも全面的な監修を担当し、ほかにLGBTQ+関連のニュースを報じるプロフェッショナルが誰もいなかった当時、「AERA」で「日本に向けて性的マイノリティに関する正しい情報を発
信するゲイのジャーナリスト」という紹介記事も掲載された。現在、十年来の同性パートナーと5歳の黒猫とともに東京に暮らす。

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